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=本日のターゲット:アレクセイ&ヨハネス@フィアシャーン= 「こんなものが見つかったんだ」 アレクセイはどこかから小瓶を取り出すと、ヨハネスに見せた。 「なんですか、これ」 「まあ、開けてみたまえよ」 そう言われてヨハネスは、おっかなびっくり小瓶のコルクの栓を開けた。 ■こんにちは ア:こんにちは。 ヨ:ええと、どなたですか? ■あなたのお名前は? ア:アレクセイです。 ヨ:ヨハネスです。 ■一応性別もお願いします ア:男性格ですが何か? ヨ:男です。 ■身長や体重、年齢、誕生日や血液型など明かせる範囲でどうぞ ア:たいていは周囲の人の平均にあわせますから、まあそのくらいだと思っていてください。年齢は秘密です。誕生日と血液型? さあ。 ヨ:正確に測ったことはないんですが、兄弟や同輩の中ではそれほど体は大きくなかったです。だから修道院に入ったんですよ。もし大きかったら? うーん、ドイツ騎士団に入って東方で植民活動していたかもしれませんね。 ■霧生ヶ谷にはどれくらい住んでいますか? 住人でない方はどれくらいの頻度で訪問しますか? ア:気が向いたらふらりと来る程度ですかね。別に多忙な人間でもないですから、ちょくちょく遊びには来ますよ。 ヨ:僕もそれくらいです。まあ、一緒に行動していますから当たり前ですけど。 ■宜しければ住んでいる区、よく遊びに行く場所など ア:うーむ、特定の所によく行くわけではないので、具体的な場所を上げることはできませんが、怪しげなところ、霊的にいわくありげなところが好きです。まあ、そういう場所の見た目は暗くてうら寂しい、不愉快なものなんですが。 ヨ:そういう趣味はどうかと思いますよ。 ■住み心地・居心地はどうでしょう? ア:悪くないですね。 ■行きつけ、オススメの店があれば是非 ア:霧生ヶ谷にきて日が浅いですから、まだそういうところはありません。紹介してくださるとありがたいのですが、あなたはどこかお知りになられますか? ヨ:誰に向かって言ってるんですか? っていうか「あなた」って誰ですか? ■面白・オススメグッズはありますか? ア:甘いものが好きなので、「霧の月」などはよく食べます。おすすめですよ。 ヨ:最近この街で目にする、「モログルミ」とか「モロ戦隊」って何なんでしょうか。僕には分からない存在です……。 ■霧生ヶ谷でやりたいこと、やっておきたいことはありますか? ア:この街に眠っている、霊力を持った品物を見てみたいですね。あとは、商売ですか。いい物を安くご提供しますよ。どうですか? ヨ:まあそういうことらしいですよ。 ■さて、ここでお茶でも一杯 ア:ありがとうございます。 ヨ:どうもすみません。飲ませていただきます。 ■では、霧生ヶ谷の特徴の1つとされる「不思議」についてお尋ねします ア:私にとって「不思議」なことなど何一つありませんよ。 ヨ:僕はそれに遭遇しすぎて大変なんですが……。 ■あなたは「不思議」を経験したことがありますか? ある方は昔ですか、今もですか? ア:上記に同じで、ありませんよ。 ヨ:僕の隣の存在が「不思議」そのものです。 ■ある方はその中からいくつか、簡単に教えてください ヨ:で、結局あなたの正体は何なんですか? ア:さあね。 ■経験してみたい「不思議」はありますか? どんなものですか? ア:この世に二つとない宝を発見してみたいですね。 ヨ:故郷に帰りたいです。そういうことって出来ないんでしょうかね。 ■反対にこれだけは経験したくないという「不思議」は? ア:かの異形の神々ともろに遭遇するのは、さしもの私も避けたいものですね。まあそういう機会はめったに無いんでしょうが。 ヨ:とりあえず命を落とすような危険のあるものにはかかわりたくないです。 ■なるほど。ちなみにうどんとそば、どちらが好きですか? ア:うどんです。 ヨ:(なぜ即答できるんだろう?) ■それではモロモロに何か一言お願いします ア:産めよ殖やせよ地に満てよ。 ヨ:モロモロってどうやって殖えているんでしょう? ■そろそろ時間のようです。最後に、あなたなりに霧生ヶ谷をアピールしてみてください ア:面白いところですよ。一度は訪れて損はないと思います。 ヨ:不思議な人がたくさんいる街です。 ■ありがとうございました ア:こちらこそ。 ヨ:で、あなたは誰なんです? ■それではマイクを友達・知り合いの方に渡してあげてください。 予備はたくさんあるので何人でも大丈夫ですよ ア:ではこれを私の召喚した星の精にたくさん持たせて、市内の水路のあちこちに流すとするか。 ヨ:そんなことしたら大惨事が起きますって! 街の人々の血を吸ったらわれわれが逮捕、いや退治されてしまいますって。ここから一つ流せばいいじゃないですか。 ア:こういうアンケートはたくさん回してこそのものだよ。星の精は私の言うことを聞くし、血を吸ってないときは人間の目に見えないから小瓶だけしか普通の人には見えないんだ。 ヨ:そういう問題じゃなくて、そんな存在を操ること自体がNGなんですよ。 ア:困ったなあ。しかし他に目に見えないものというと、「盲目のもの」や空鬼、ロイガーになるな……。あ、別に私の飼っている擬似ショゴスに不可視の魔術をかけてもいいのか。 ヨ:それはもっと危険ですよ! 不可視ったって、誰かに見破られたら終わりですよ? もっといい案はないんですか。 ア:仕方ない。じゃあこの小瓶をいくつかバイアクヘーに持たせて、空から水路に向けて落とすか。 それからしばらくすると、蝙蝠の翼を持ったものが霧生ヶ谷の上空高くに昇って、雲の陰から小瓶を落とすのがかすかに見えた。ヨハネスはそれを眺めながら、小瓶ってあんなところから落としても壊れないんだろうか、とぼんやり考えていた。
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関連商品:テイルズ オブ クロニクル 『テイルズ オブ』シリーズ15周年記念公式設定資料集 概要 関連リンク 概要 ※テイルズチャンネルより転載 2010年12月15日に15周年を迎えた『テイルズ オブ』シリーズ。その歴史を一挙に振り返る、公式設定資料集が満を持して発売されます! これまでに発売された全『テイルズ オブ』シリーズタイトルの解説から、未公開となるラフイラストと設定資料などで15年間を振り返るだけでなく、歴代主人公&ヒロイン声優のインタビューや、藤島康介先生といのまたむつみ先生の対談、ゼネラルプロデューサー吉積氏と『テイルズ オブ』シリーズを手掛けるプロデューサー3人との対談など、さまざまな角度から歴史を楽しめる内容となりました。 『テイルズ オブ』シリーズの歴史を、見て、読んで楽しめる、この1冊。ぜひご期待ください! 商品名: テイルズ オブ クロニクル 『テイルズ オブ』シリーズ15周年記念公式設定資料集 発売日: 2011年3月10日 価 格: 2,800円(税別) 仕 様: B5判、276ページ、オールカラー ISBN: 978-4-902372-34-2 発 行: 株式会社バンダイナムコゲームス 発 売: 株式会社山下書店 編 著: 株式会社キュービスト(QBIST) ※発売日は地方により前後する可能性がございます。 関連リンク
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希更acs 元:日本最南端のLW住民だったそうです。今は流浪の旅人でちょこちょこチャットに来るとか。
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テイルズ オブ ジアビス PCSX2 1.1.0 r5517 GSdx 5464 SPU2-X r5478 2.0.0 Linuzappz ISO CDDVD 0.9.0 Core i7 2600K DDR3 1333 8GB GTX680 Windows 7 64bit ■動作速度・不具合の有無 テイルズ オブ ジアビス OP 投稿者 gtx680
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Alexei Koselev Birth Date 1993-11-19 (age 29) Birth Place Moldova Height 200 cm Weight 90 kg Position Goalkeeper National Team 2015-2021 Moldova Club Statistics Season Club No. League Game Goal 2021 Jubilo Iwata 37 J2 0 0 2022 Jubilo Iwata 37 J1 4 0 Total J1 4 0 J2 0 0 J3 0 0 National Team Statistics Season Team Game Goal 2015 Moldova 1 0 2016 Moldova 0 0 2017 Moldova 2 0 2018 Moldova 8 0 2019 Moldova 10 0 2020 Moldova 3 0 2021 Moldova 1 0 Total 25 0
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概要(公式HPから引用) 『テイルズ オブ 20周年展』スペシャルガイドブック 概要(公式HPから引用) 『テイルズ オブ ファンタジア』から2015年で20年目となる『テイルズ』シリーズの歴史を楽しめる展示会。 開催日時: 大阪…2015年11月26日~12月6日 秋葉原…2015年8月7日~8月23日 会場名: 大阪…グランフロント大阪北館 ナレッジキャピタルB1F イベントコラボ 秋葉原…秋葉原UDX 2F アキバ・スクエア イベント: 2008年から毎年開催されているテイルズ オブ フェスティバル常連の豪華キャスト3名が出演! 今までのテイルズ オブ フェスティバルを振り返るスペシャルトークショーを開催。 本イベントでは、今年のTOFで一番反響のあった大喜利の映像を上映し、イベントの見どころや裏話などを紹介。 そのほかにもプレゼント抽選会の実施など、会場でしか見られない特別なコンテンツがある。 また、チケット特典としてテイルズ オブ 20周年展の無料貸し出し券をプレゼント。 音声ガイダンス: ユーリ、ルーク、ミラ、スレイ、ロイド、アスベルの全6キャラの中から クイズアドベンチャーのパートナーを選び、コレットを救い出そう! 隠れノルミンを探そう!: 会場内に隠れている金と銀のノルミンを見つけると、アタックさんオリジナルシールをGETできる。 物品情報(グッズ) 缶バッジ、Tシャツ、ショッピングバッグ、クリアファイル、タペストリーなど・・・ Hello Kittyコラボ商品 ミラ、エル、エドナのHeloo Kittyコラボ商品あり (ポストカード、クリアファイル、タペストリー、マグカップ、クッション) 参考リンク(バンダイナムコ公式HP) 参考リンク(animate Times 内部レポート) 『テイルズ オブ 20周年展』スペシャルガイドブック 会場で販売されていたスペシャルガイドブック。 参考リンク(Amazon)
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A.C.S. 起動方法 @Ver.5.224 A.C.S. 起動方法 @Ver.5.224事前準備 フォルダ構成 起動~初期設定・PLAY 事前準備 ① http //anibache.web.t-racing.org/ACS/と作成者のWindows SkyDriveディレクトリの2サイトにアクセス、メニューのgame欄に移動し下記のファイルをダウンロードする。 ACS.exe (ゲーム本体) TO○.exe (キャラクターファイルで複数あり。一つでも欠けていると誤作動が生じます。) dammy.player (新キャラ用の仮ファイル) STAGE.exe (ステージファイル) 最新更新用パッチファイル(作者様のサイトよりDL) ② 必要に応じて『no-BGM.lzh』と『DLC.zip』も用意。 これらの使用方法に関してはこちらのページでは解説致しません。 フォルダ構成 ① 『ACS.exe』をダブルクリック、指示に従って解凍する。 DGCA形式で圧縮されています。展開先はデスクトップ等適当で良いです。そこに『ACS』フォルダが作成されます。ただしACSはフォルダ全体で約900MB程のサイズになりますので、展開先の空き容量に注意して下さい。 ② 残りの『TO○.exe』・『STAGE.exe』も同様にダブルクリックして解凍する。 展開先は先ほど作成した『ACS』フォルダを指定して下さい。例:C \Users\×××\Desktop\ACS ③ 『PATCH5.224.exe』を『ACS』フォルダに移動、ダブルクリックして更新を適用させる。 終了したらパッチは削除しても問題ありません。 起動~初期設定・PLAY ① 『ACS』フォルダの中にあるトクナガのアイコンの『ACS.exe』をダブルクリックして起動。 起動しない等はよくある質問へどうぞ。 ② 下記の初期設定を済ます。 メニューバーのOption→Gameを選び、ゲームタイマーを0にする。 キーコンフィグはキーボードで操作するならOption→Keyboard、ジョイパッドを使用するならJoyStickを選択、お好みで割り当てて下さい。 フルウィンドウでプレイしたい場合はキーボードのF4キーを押す。元に戻す場合も同様。 ③ お疲れ様でした。
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総評 83点 【★★★★☆】 時間 シナリオ 調整 操作 独自 価値 キャラ やり込み グラフィック その他 評価 5 4 5 4 4 4 5 3 5 4 DSで発売されたテイルズ3作目は3Dの道を捨てた久々の2Dテイルズ。 どういう方向転換があったかは知らないが、戦闘システムはリメイクデスティニーにかなり近い。 主題歌もDEEN、武器変更無し(固定装備成長型)、王道展開多、加えて戦闘システムと全体的にデスティニーに近しい構成の作品。 「想いの力が、世界を変える。」 使い古されたテーマながら独自の設定と据え置き機種のテイルズ作品に勝るとも劣らないゲーム内容で、見事に良作と呼べる作品に仕上がっている。もうDSのテイルズを卑下する必要は無くなったと言っていいだろう。 1:プレイ時間 【★★★★★】 クリアまで35~40時間程度。隠しダンジョンクリアまで+5時間。その他サブイベント充足で+10時間強。DSのRPGもついにこのボリュームに達したか、という印象でボリュームはPS2で出ているそこいらのRPGを超えている。 サブイベントをこなすことで旧作や他作品(アイマスやドルアーガ等)からのゲスト召喚アイテムが入手できるようになっており、面倒なサブイベントの数々もこなそうという意欲を湧かせてくれる。○。 2:ストーリー(シナリオ) 【★★★★☆】 あらすじ:幼い頃に両親を亡くし、剣術の達人である祖父の元で修業に励んできた主人公・シング=メテオライイトの暮らす海沿いの街。そこに、ある日一組の兄妹が流れ着いていた。ぶっきらぼうな男と、可憐な少女。目覚めた二人に話を聞けば、どうやら二人はシングの祖父に用があったらしい。祖父は剣術の達人であると同時に、人の心にリンクする力を持った特殊な武器・ソーマの使い手でもあった。それを知るシングは二人の意図を理解しつつも、その少女に良いところを見せようと自身がソーマの使い手だと偽り二人を導いてしまう。この出会いが全ての始まりであることに、まだ気づくこともなく―― 分かたれた心を集めるために世界を巡るのが前半の流れとなり、徐々に明らかになる真の敵との戦いを描くのが後半の流れ。はじめに世界中の街を一通りまわって、それから本編が始まる流れがいかにもテイルズシリーズらしいシナリオ構成。 主人公一行それぞれにはっきりした行動目的があり、中盤~後半には一人ずつ順番に焦点が当てられ各々の問題に立ち向かって行く構成も非常にRPG「らしい」つくりで高印象。こんな基本さえできていないRPGのなんと多いことか、ということを改めて思い出させてくれる。同行のきっかけはキャラそれぞれであっても、隠された理由があったり、その後真の決意があったり、してこその「一行」である。 ラストのまとめ方、特にリチア関係はもう少し救いに満ちた方向に進めた方が作品にはマッチしていたように思う。一部物語途中での脱落者が出た時点で薄々感じさせられてはいたが。どちらかといえば心の力でなんでも乗り越えられてしまう類の話であるのだから、いっそ円満なラストに向かわせた方がより「らしい」物語になったと思われる。……うん、単に管理人の趣味でもあるけど。 何箇所か泣ける場面もあり良。 3:難易度設定・調整 【★★★★★】 難易度は高くないがあんまり雑魚を無視しているとちゃんとボスで苦戦する、上手い調整。 管理人は、シンボルエンカウントのゲームの評価基準として「初期配置の雑魚と一通り戦った時」を用いる。つまり、マップ切り替えを行わない限りシンボルが復活しない本作のようなパターンでは、一度かぎりながら雑魚は掃討しながら進んだ状態を基本として難易度を見ている。 スピルメイズ内でも多少運に左右される面はあるものの、雑魚や宝箱を無視せずに進めばそれほどストレス無く進めるようになっているのも良い。(詳しくは後述) ただし、隠しボスが少し手応えが無いか。終盤のボスもそうだが、どうも鋼体頼りの強さ設定になっている。殴っても相手のリアクションが無いと戦っている感覚が良くない。 4:操作感(プレイ感覚) 【★★★★☆】 戦闘に関してはリメイクデスティニー準拠の、特技奥義使い放題システムであり爽快感◎。 2Dになり戦闘の幅が狭まっているのは確かだが、本作ではバックステップやエイミングステップがスキルによって高速化されており、上下左右縦横無尽に動き回りながら戦闘が行える。従来の2Dテイルズではどうも移動に関してはもっさりしていたがよく改善されている。 メニュー画面がちと込み合っており見難い面はあるものの、レスポンスは良くストレスは感じない。 また、イノセンスで最大の失敗だったダンジョンのミニマップ(ナビマップ)がしっかり用意されており改善の意思を感じられる。○。宝箱なども表示される便利仕様。 減点対象はクリア後である。 クリア後は主に隠しダンジョンやサブイベントを行っていくのだが、どちらもスピルメイズという名のランダムダンジョンであり、同じようなことばかりをやっているように感じられてしまい面白味が薄い。スピルメイズが本作最大の特徴であり、それを隠しダンジョンでも使うのは分かる。分かるのだが、もう少し工夫、何らかの楽しめる要素が必要。それが無いばかりに、作業感の強い隠しダンジョンになってしまっている。(イノセンス同様、50階まで単に潜ってボスを倒すだけの隠しダンジョンであるがゆえ。10階ずつ飛べるようになっているのは素晴らしい改善なのだが。) 期間限定サブイベントが多く、クリア後では図鑑が集まらないのはテイルズではいつも通り。 5:独自システム 【★★★★☆】 →スピルメイズ 本作のテーマである「人の心へのリンク」により生じる、ランダム生成ダンジョン。 タイムリミットが用意されており、移動するにつれて減少する数値を、配置されている宝箱を開けたり雑魚を倒したりすることで回復させながら進むことになる。ゆえに、このオブジェクトの設置具合と出口の位置によって大きく難易度が変わる。スムーズに行く時はあっさりクリアできるものの、道を2度も間違えればかなり厳しい状況になる。 前述の通り、これをそのままそこかしこで使いすぎているのがマンネリ感の原因になっていて惜しい。 →治癒石 本作には料理システムが無くなった。その代わりであろう回復システム。 店で発動条件や回復量に関する設定項目を購入し、設定しておくと戦闘中・戦闘後に自動的にHPが回復する。これが少し便利すぎており、後半お金をかけて強化してやると一回の戦闘で4回も5回も回復できてしまう。その回復量に関しても項目さえ揃えば好きな値から蘇生まで行えてしまう。もう少し抑えるべきだった。 →ソーマエボルブ ソーマはそれ自体が成長し、姿と能力を変えてゆく。 この成長には3種類の選択肢が与えられており、「ステータス」「スキル」「技」の中からそれぞれ2つを選ぶことになる。スキルや技は習得を見送ってしまうとその多くは最後まで覚えられないのだが、ステータスを選ばずにいると能力の伸びがかなり小さくなり、ゲームを進めるのが辛くなる。選択肢を与え自由度を与えているのは良い。ただ、クリア後に引き継ぎ等が無く網羅することができないのが惜しい。 →ソーマビルド ソーマエボルブによって異なる項目を選択できるようになる。 敵からのドロップアイテムやダンジョンでの宝箱などから素材アイテムを集め、それを消費してスキルを覚えたりステータスを上昇させたりと、各キャラの専用装備であるソーマはそれ自体を育ててゆく。 雑魚をしっかりたおしてゆけば気持ち良くスキルを習得してゆけるが、それを疎かにしているとキャラが育たなくなる。そういう意味で、ゲーム全体のバランスを取るシステム。○。 ちと中盤~後半に新しい素材が手に入る頻度が下がり進まなくなる。 →援護攻撃 本作ではショートカット(コネクトパネル)に控えのキャラを設定しておくことができる。 つまり戦闘に参加していないキャラの援護もつけることができ、戦闘の幅が広がっている。 6:価値 【★★★★☆】 管理人の購入価格:4980円 決して安くはないが、それに見合うだけの内容は伴っている。 テイルズ好きでなくても、十分楽しめるだろう。逆に問題点を挙げるとすれば、他のDSのテイルズはプレイできなくなってしまうかもしれないことだろうか。 しかし……CG版が可哀想すぎる。アニメ版よりも1500円以上も安いてなんぞこれ。 7:キャラクター 【★★★★★】 相変わらずの全味方キャラ魅力的っぷりで五つ星。一人一人にしっかりとしたエピソードが用意されていたのも理由ながら、味方一行のみならず主人公のライバルキャラ等NPCにも主人公たち並みのドラマが用意されているのも◎。 べリル可愛いよべリル 8:やりこみ要素 【★★★☆☆】 既に述べているように、隠しダンジョンはただ潜るだけ。一応途中でランダムに落ちている生き物を助ける(拾う)という仕事もあるが、面倒くさいだけである。しかもバグでラスボスを倒すたびにリセットされる。 もう少し遊び心を込めて欲しかった。 ただ、クリア後に追加されるイベントの類もそれなりにあり、またサブイベントで塊魂・パックマン・ミスタードリラー・太鼓の達人などをモチーフにしたキャラとも戦うことができたりと遊び心は満載。自軍の援護にも様々なキャラが呼べて楽しい。こういったゲスト参戦は良い企画。 9:グラフィック・アニメ 【★★★★★】 本作のOPは上下2画面を両方とも使ったフルアニメーション。 加えて、本編でも要所要所で数分間にわたる長回しのアニメムービーが入る充実っぷり。 ……まぁ、CG版とアニメ版を出しており両者の差異はムービーパートのみなのだから当然といえば当然だが。デザインもゲームが3Dから2Dになり表情がよく表現されていると共に、マップ画面の絵も多く用意されていてよく動く。◎。 10:その他 【★★★★☆】 やはり男ボーカルのテイルズ主題歌は合う。どうもD2やRのようなしっとりした女声音楽は管理人のテイルズのイメージにはいま一つ合致していないため、再用でもDEENは○。 CG版はどうせCG版にするならばステータス画面の立ち絵やスキットもCGで用意するべきだったか。ちと中途半端な構成になってしまっているのが謎である。ゆえに逆のアニメ版は統一されているように映る。 結局Gradeを稼げる施設はなくなってしまった。残念。
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Theme song of Tales -25th Anniversary Opening movie Collection– Blu-ray 発売日:12月15日 全世界累計販売本数2,000万本を突破した人気作『テイルズ オブ』シリーズから オープニング映像を収録したスペシャルなBlu-rayが発売決定!! 25周年を迎える『テイルズ オブ』シリーズの歴史を ハイクオリティな映像と共に振り返る!! ここを編集 2008年10月放送開始。2016年6月24日Blu-rayBOX発売。 http //www.tov-movie.net/ 監督 こだま兼嗣 シリーズ構成 面出明美 副監督 佐藤照雄 オリジナルキャラクターデザイン 藤島康介 キャラクターデザイン 菱沼義仁 メカニカル・モンスターデザイン 石垣純哉 美術監督 池田繁美 美術ボード 丸山由紀子、峯田佳実 美術設定 池田繁美、大久保修一 色彩設計 赤間三佐子 撮影監督 小川滋見 CGディレクター 小森稲穂、福士直也 2D画像効果 前林文恵 編集 鶴渕友彰 編集助手 鶴渕みどり 音響監督 木村絵理子 音響効果 緒方康恭 録音調整 山本和利 録音助手 金子陽 音楽 桜庭統 文芸制作 高橋哲子 設定制作 佐々木忍 アニメーション制作 サンライズ 脚本 面出明美 岸本みゆき 加藤陽一 根元歳三 絵コンテ こだま兼嗣 佐藤照雄 青木康直 戸部敦夫 まついひとゆき 西森章 小倉宏文 佐藤真人 綿田慎也 演出 佐藤照雄 綿田慎也 鳥羽聡 小倉宏文 佐藤真人 佐々木忍 作画監督 菱沼義仁 しんごーやすし 前澤弘美 佐久間信一 橋本貴吉 杉本幸子 橘佳良 中島里恵 野本正幸 樋口聡美 戸部敦夫 石田可奈 小磯沙矢香 ■関連タイトル テイルズ オブ ジ アビス Blu-ray Box Blu-ray Theme song of Tales -25th Anniversary Opening movie Collection– Blu-ray 廉価版『テイルズ オブ』シリーズ15周年記念 テイルズ オブ ジ アビス DVD-BOX 初回限定生産 テイルズ オブ カード エボルブ ビジュアルカードブック ねんどろいどぷち 『テイルズ オブ』シリーズ BOX テイルズ オブ フェスティバル 2011 TVアニメ「テイルズ・オブ・ジ・アビス」オリジナルサウンドトラック ドラマCD「エピソードゼロ」 テイルズ オブ ジ アビス PlayStation 2 the Best フィギュア・ホビー:テイルズ オブ ジ アビス テイルズ オブ ジ アビス 公式コンプリートガイド 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Blu-ray 魔女見習いをさがして Blu-ray「どうにかなる日々」Blu-ray Happy-Go-Lucky Edition 初回限定生産 Blu-rayDisc付き 『ラブライブ! スーパースター!!』「始まりは君の空」【みんなで叶える物語盤】 BEM~BECOME HUMAN~豪華版Blu-ray Blu-ray 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 10th Anniversary Compact Collection Blu-ray ぐらぶるっ! 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Ready For Star 2巻 缶バッジ付 Switch エーペックスレジェンズ チャンピオンエディション New ポケモンスナップ -Switch 【PS4】BIOHAZARD VILLAGE PLAMAX 聖戦士ダンバイン サーバイン ノンスケール PS製 組み立て式プラスチックモデル スーパーミニプラ 無敵ロボ トライダーG7 3個入りBOX 魔道祖師 前塵編 完全生産限定版 HGUC 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ Ξガンダム MG 機動戦士ガンダムSEED モビルジン 1/100スケール カンチ 青 ノンスケール ABS&ダイキャスト製 塗装済み完成品 ☆赤ver 魔女の旅々17 ドラマCD付き特装版 クリストファー・ノーランの世界 メイキング・オブ・インターステラー BEYOND TIME AND SPACE 時空を超えて るるぶアズールレーン からかい上手の高木さん15からかいカレンダーカード付き特別版 「武装神姫」原案イラスト集 ALLSTARS 機動戦士ガンダム サンダーボルト 17 キャラクターブック付き限定版 とある科学の超電磁砲T OFFICIAL VISUAL BOOK Aqours 5周年記念アニメーションPV付きシングル「smile smile ship Start!」【BD付】
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本項では『テイルズ オブ エターニア』とPSP移植版を併せて紹介しています。 判定はどちらも「良作」です。 テイルズ オブ エターニア 【ているず おぶ えたーにあ】 ジャンル 一般 ロールプレイングゲーム公称 永遠と絆のRPG PS版裏を見るPSP移植版 対応機種 プレイステーションプレイステーション・ポータブル メディア 【PS】CD-ROM 3枚組【PSP】UMD 1枚 発売元 ナムコ 開発元 【PS】日本テレネット / ナムコ【PSP】ナムコ・テイルズスタジオ 発売日 【PS】2000年11月30日【PSP】2005年3月3日 定価 【PS】 通常版 7,140円 プレミアムボックス 10,290円【PSP】5,040円(税込) プレイ人数 【PS】1人(戦闘のみ1~4人)【PSP】1人 セーブデータ 【PS】1ブロック使用【PSP】400KB前後使用 レーティング CERO 全年齢対象(*1) 周辺機器(PS) マルチタップ(戦闘のみ)ポケットステーション 廉価版 【PS】PlayStation the Best 2002年11月7日/3,465円【PSP】PSP the Best 2005年12月1日/2,800円 配信 【PSV】2013年11月28日/2,500円 判定 良作 ポイント シリーズ初期3作の集大成現在に受け継がれる基礎の原点やり込み要素も抜群ハードの性能を見せ付けた移植版 テイルズ オブ シリーズ 概要 ストーリー PSP版での追加・変更点 特徴・評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 変われる強さ、変わらぬ思い。 概要 テイルズ オブシリーズのメインタイトル第3弾。略称は『TOE』『エターニア』。 キャラクターデザインは前作『テイルズ オブ デスティニー』に引き続きいのまたむつみが担当した。 PS後期の作品であり、大容量を実現するためディスク3枚での発売となった(*2)。ボイスも多く収録されており、以降の作品ではメインシナリオの多くのイベントに声が付くようになった。 「インフェリア」と「セレスティア」、2つの世界がオルバース界面を隔てて向かい合う対面世界「エターニア」を舞台に、思いがけないきっかけから旅に出て、やがて世界を救うことになる少年少女たちの物語を描く。 ちなみに、海外では『TOD』の続編として発売された経緯もあってか『Tales of Destiny II』のタイトルで発売されている。 そのため日本の『テイルズ オブ デスティニー2』は北米では発売されていない(韓国などでは販売されている)。 ストーリー オルバース界面を境に対面する2つの世界インフェリアとセレスティア。インフェリアの片隅の村に住むリッド・ハーシェルとファラ・エルステッドは、ある日、セレスティアから落下してきた謎の機械に乗った少女メルディと出会う。メルディを追って現れた謎の敵の襲撃を受けた2人は、村長からメルディを追い出すよう言われ、一緒に村を出ることを決める。やがてリッドたちは遥か過去から続く因縁と2つの世界の危機を知る事となる…。 PSP版での追加・変更点 容量の都合でカットされたムービーが収録された。 ロード時間の短縮に伴い、エンカウント演出も短い物へ変更。 戦闘画面のフレームレートが30fpsから60fpsに向上されており、キャラクターやエフェクトがより滑らかに動くようになっている。 ただこの弊害で処理落ちが悪化しており、特に大きな炎のエフェクトが常時表示されるイフリート戦や術のレイを使った時などに激しい処理落ちが起こる。 バグはほとんど修正されているが、移植作品としては珍しく有利なバグは意図的に再現されている。 「振動機能の設定」が「キャンプスキットの有無」になった。 当然キャンプスキットをオフにするとスキット数は加算されない。 クリア後に開放される「サウンドテスト」内のスキットは、フェイスも表示されるようになった。 エタポケとの連動、2人同時プレイが必要な称号が極一部を除いて削除された。 内部データとしては残るが、ロード画面に全滅回数が表示されなくなった。 ショートカットコマンドの変更。 これはPSP自体のボタン数による物である。 特徴・評価点 ストーリー ダーク寄りなシナリオ展開が多いシリーズ中でもかなり王道な部類。お使い感が強いシナリオだが、ところどころにある細かい設定が巧く生かされており、奥深いシナリオに仕上がっているため王道さゆえのマンネリ感は全く感じない。またシリーズ他作品によく見られる賛否両論を招く描写も殆どない点も特筆すべき点であり、そう言った意味でも良い意味で王道を貫いていると言える。 序盤の何気ない描写が、実は終盤のある重大な場面にてリッドの心境に大きな変化をもたらすきっかけとなるなど、伏線の張り方も巧妙であり完成度は高い。 街が一つ壊滅状態になったり、散々言いたい放題言っておきながら都合が悪くなると謝りもせず知らん顔する王族等、誰もがトラウマになるセイファートの試練など、ショッキングなシーンや不快な要素そのものが全く無い訳ではない。あくまでキャラの性格の不自然なブレや毒気の強さ、納得しがたい極端な言動や描写等といった『粗』が少ないという意味である。 国のために間違った事柄を正しいと主張せざるを得ない学者の苦悩、他者に対する無理解から起こる争い、など中々考えさせられる描写も多く、王道的ではあっても決して軽くない、確かな説得力のあるシナリオが展開される。 主人公のリッド・ハーシェルは、シリーズ中でも屈指の常識人な主人公であり、現在に至るまで未だ根強い人気を持っている。 年相応と茶目っ気と気安さこそ持つが「あくまで一介の猟師として平和に暮らせればいい」という事なかれ主義寄りであり、己の身の丈以上の冒険に対してはそれほど乗り気ではなく、寧ろ忌避的な態度を示す事が多い。だがそれ故に客観的な視点からの分析や意見を出す事もある。しかしある人物との敵対からの死別や道中のある惨劇を切っ掛けに自らの立場や使命を意識するようになり、時には幼馴染や敵の心の内に秘めるモノや猟師としての生き様すら問われる中で、やがてそれと向き合い乗り越える覚悟と信念を身につけ、毅然と世界の危機に立ち向かうまでの紆余曲折の描写は個々がとても丁寧に描かれており今なお好評を得ている。 お祭りゲーなどでは時折バカキャラや食い意地を張るだけのキャラにされていたりするが、本来の彼は食い意地こそそれなりに張ってはいるが断じてそのような人物ではない(寧ろ常識人な突っ込みや(相手次第では)皮肉を混ぜて返す側)。 世界観 セレスティアの言語「メルニクス語」は英語を元にした構文と文字の造形・発音が設定されており、実際に解読することができる。なかには序盤のほうからストーリーの核心に迫る記述が隠されている箇所もある。 上記のメルニクス語のほか、学者の卵であるキールらが使う科学用語やエターニア世界独特の自然現象も細かく設定されており、世界観に厚みを与えている。これらの架空言語の設定は以降の一部作品にも受け継がれた。 グラフィック キャラの頭身が上がるなど前作から大きく進歩。キャラクターイラストの雰囲気にかなり近づいた出来となっており、以降の2Dテイルズでも今作の頭身が基準となっている。 背景グラフィックもPS後期にふさわしい美しさであり、戦闘時のエフェクトも更に派手になり戦闘の爽快感を演出するのに一役買っている。 『デスティニー』から採用されたフェイスチャット(スキット)もキャラのグラフィックがシチュエーションに合わせて様々な動きをとるようになるなど、進化している。 フィールドの時間経過 シリーズでは初めて時間経過システムが搭載されており、フィールドを歩いていると昼→夕→夜と時間経過していき、それに応じて出てくる敵が変化する。 基本的に昼の方が戦いやすく、夜になると、挟撃する形で戦闘開始になったり、大群で出てくるなどで、戦いが辛くなるようになっているほか、夜の森にしか出てこない強敵も出現。 今作の場合、夕、夜にのみ出てくる強い敵と戦いたくない場合はキャンプを使えば即座に昼に戻せるので、夜にだけ登場する強力なモンスターは意図的に会おうとしない限り襲ってくることは無い。 戦闘システム「A-LMBS」(アグレッシブ リニアモーションバトルシステム) スピーディなアクションになり、格段に奥深く面白いものとなった。第一作『テイルズ オブ ファンタジア』から伝統のLMBSの完成形であり、以降の戦闘システムは基本『エターニア』から改良を加えている。 前作までは中級以上の術を使うと戦闘がストップしていたが、今作からは召喚や超必殺技を除きストップせず、アクションゲーム寄りの戦闘となった。 ただしハード性能の関係上、中級以上の術及びそれに相当するものの発動中はずっと詠唱中になり、同時発動はできない。 前作まではひたすら攻撃を連打して敵に行動されるより先に叩いて抑えるくらいしか出来なかったバトルだが、今作からは敵の攻撃全般に範囲などが設定されたおかげでダッシュやジャンプで回避することが可能となり、プレイヤーのテクニックが明確に反映されるようになった。現在ではどのゲームでも当たり前のように行われている『一人旅クリア』というような、様々な制限を付けてプレイする、いわゆる縛りプレイが出来るようになったのもテイルズオブシリーズとしては本作からである。 現在となってはテイルズの定番と言える必殺技「秘奥義」の登場。登場自体はPS版『ファンタジア』でクレスが使う「冥空斬翔剣」が先だが、こちらは正確には秘奥義ではなく、あくまで秘奥義相当の奥義扱い。今作から正式に「秘奥義」という名称がつき、主人公以外のパーティキャラの多くにもこの秘奥義が追加され、カットインがつくなど演出もアップした。 また、今作の秘奥義は現在のシリーズのように作中で説明される事がないため、発見した時の感動が大きい。 主人公リッドの秘奥義は発動条件こそ複雑だが、発動元の技が使いやすい技に限定されているため、事前情報無しで秘奥義を発見する事が可能な点も見逃せない。ボタン連打していたら発動出来るようになった人も多いだろう。 極端なバランスブレイカーと言えるような存在もなく、ゲームバランスは難し過ぎず甘過ぎずで、初期3部作ではもっとも安定している。特にそれまで顕著だったハメ技めいた攻略がほとんど出来なくなり、『デスティニー』やPS版『ファンタジア』よりは難易度が上昇している。 但し、一部技や敵の強さについては大味なバランスも無いわけではない。 後半に加入するチャット及びフォッグの特技は、基本隠しイベントでの取得ということもあってどれも非常に強力。特に当てやすい上に気絶、凍結、麻痺と状態異常塗れにできるチャットの特技全般、最高難易度でも撃てば雑魚なら瞬く間に消し飛ぶフォッグのアクアスパイラル(*3)、エレメンタルマスターなどは半ば強すぎると言っても良いレベル。 このアクアスパイラルを繰り出す雑魚が存在し、こちらも凶悪なまでの火力で作中最強クラスの雑魚敵として君臨しており、あらゆる意味においてそのブッ壊れ性能を堪能させてくれる。 中盤にさしかかる辺りの砂漠で出てくる、とあるサソリ型の敵が驚異的な攻撃力(*4)を持っている。同フィールドに出てくる他のサソリ型モンスター(こっちはたいした事ない強さ)が紛れていることもあり、ひとつ上程度の上位種と思っているとパーティが全滅する可能性すらある。 物理攻撃を含めたあらゆる属性がほぼ無効化(*5)され、固定5000ダメージ(ラスボス撃破の適正レベルではほぼ即死)を与えるディストーションまで使用する罠モンスター「フェイク」の強さも厄介。中盤から登場するが当然場違いな強さで、毒で自滅する性質を見抜けないと一方的に蹂躪される。簡単に逃げられる点だけは救いか。 寧ろ、特に終盤では雑魚戦ですら操作キャラが一撃受けると、そのまま敵にハメ殺されて全滅してしまう事も珍しくない。 本作では攻撃してものけぞらないステータスの鋼体は無いが、シリーズ他作品と比べてボスの硬直時間がとても短いため、こちらの攻撃中に鋼体を持っているかのように反撃される事も多い。これはターゲットにならない部位を持つラスボス等に顕著であり、上記2作に見られたラスボスハメ殺しは今作では不可能。 難易度による変化はマニアでも敵のHP1.5倍、攻撃力1.2倍等他シリーズに比べて一見抑えめに見えるが、難易度を上げると敵に凶悪な技が追加されたり連携に大技を繋げてくる様になるので、実際の体感上は後作の「UNKNOWN」「CHAOS」に匹敵するほどに凄まじい上昇幅である。 術技で敵を倒す、戦闘難易度を上げる、特定アイテムを装備する等を行って発動する事が出来る「テクニカルスマッシュ」のシステムも今回が初。 「テクニカルスマッシュ」が発動するとアイテムのドロップ率が上昇する仕組みになっていて、快適なアイテム収集が可能になった。 クレーメル・ケイジ 術使いであるキールとメルディの使用する術の大半は、大晶霊(シリーズ他作品における精霊)に『クレーメル・ケイジ』と呼ばれるカゴに入ってもらい、更にケイジに『フリンジ』という反応を起こして大晶霊の力を掛け合わせる事で初めて覚えられるシステムになっている。ここで大切なのは掛け合わせる大晶霊は互いに別々のケイジに入っていないとならない事である。 例えば回復魔法の一つであるヒールは「水の大晶霊ウンディーネ」と「風の大晶霊シルフ」が別々のケイジに入っている間しか覚えられない(ヒールを扱えるのはウンディーネを入れている側)。 よって「一人はベンチ入りさせるから大晶霊はもう一人に全て集めよう」なんてやり方では術を最大限に活用しているとは言えない。 また、ケイジは二つしかないため、全ての術を同時に使えない事も重要である。 例えば前述のヒールが使える間は風×火の術か火×水の術のどちらかが使えず、逆にその両方の術を覚えようとすると今度はヒールが使用不可になる。ただしフリンジに制限はないので覚えた術を使えなくしたり再度使えるようにする事は可能。 この解説を見ればわかるように回復魔法を習得するのがシリーズでも遅めで、これも難易度の高さに繋がってしまっている。アイテム以外に回復手段が無い、というわけではないが。 そのため、「火力重視のため二人にそれぞれ攻撃魔法を覚えさせる」「攻撃魔法と回復魔法を分担して覚えさせる」「ベンチ入りする側にも大晶霊を何体か預けておく」などパーティの運用に合わせてカスタマイズする事が出来る。 他にも、組み合わせによっては術の代わりに「毒を受けなくなる」「敵を倒すとHP回復」など、覚えているだけで効果を発揮するボーナスが得られる。 なおフリンジを行うために必要な『パラソル』はメルディの私物であり、メルディが離脱するとある場所ではフリンジができなくなる(*6)。 料理 PS版『ファンタジア』のシステムを踏襲し、食材を組み合わせて作る形式である。料理は、街の中でなにかに擬態している『ワンダーシェフ』を見つけて教えてもらう。 キャラや料理によって成功率が違い、失敗した方が熟練度上昇が高い。好物であれば料理に付加された効果がより高くなる。 今作より戦闘終了時に自動で料理を実行可能にする設定も登場した。前作の料理は戦闘を終える度にメニューを開く関係でゲームテンポが悪くなりやすかったが、オート料理設定の実装によって快適な熟練度育成を実現させる事に成功した。 今作では料理の失敗は食べた扱いにならない(たまに大晶霊用の欠片アイテムが出来る)ため、失敗し続ける限り何度でも挑戦し、あっという間に上達することも。 さらに、たくさんの料理を極めると新たな料理を生み出すことも。当然、この方法で作り出した料理には専用の効果がある。 「やみなべ」というメニューがあり、ランダムで食材を選んで調理するのだが、このやみなべで使用した食材が、たまたま何らかの料理の食材と一致し、かつその料理を習得してなければ新たな料理のレシピを得る事ができる。理論上、専用の効果をもつ新たな料理以外はすべてやみなべで習得可能であり「これではワンダーシェフも型無しである」と攻略本にかかれている。 どこでもセーブ可能 本作にはセーブポイントが無く、街及びダンジョン内でも自由にセーブする事が出来る。 ダンジョン内でセーブした場合は「ロードポイント」という中継地点からの再開になり、従来の記憶陣はこれが替わりとなる。 これらの仕様はシリーズ内でも本作のみの物になっており、次回作以降は前作以前のセーブ仕様に戻る事になった。 その他 本作ではエンディングに主題歌が存在する。曲はNew Cinema 蜥蜴の「eighteen」。 エンディングに歌があるのはPS版『ファンタジア』が最初だが、本作のスタッフロールは二部構成になっており、前半はキャラのイラストを背景にOPテーマのinstバージョンが流れ、エピローグを挟んだ後に主題歌が流れるという豪華且つ感動的な演出となっている。 本シリーズではエンディングに主題歌を採用している作品は多くはなく、尚且つこのような演出を取り入れたのは後にも先にも本作のみである。 但し、この曲が収録されているのはオリジナル版のみ(後述)。 更に『ファンタジア』『デスティニー』のキャラもゲスト出演し、正にPSテイルズの集大成と言える内容となった。 良移植のPSP版 当時PSPは発売されたばかりということもあり、開発サイドがこなれていなかったためかロードが非常に長いソフトが大半を占めていた。しかし本作は起動時やセーブデータのロード時を除けばほぼすべてのロードをなくす(正確に言えば隠す)ことに成功しており、快適の一言に尽きる。 特にRPGで一番重要となる「エンカウント‐戦闘‐フィールド操作復帰」の流れに関してストレスを感じることは全く無いといっていい。 賛否両論点 フェイスチャットについて 本作でのチャットは前作同様に移動中にボタンを押すと見られるヒントチャットとキャンプ時に見られる雑談チャットの2種類に分割された。 が、本作から始めたプレイヤーはともかく、前作のプレイヤーは前作同様にワンボタンで雑談チャットを見られると考えがちになってしまい、2つに分割された事についてはかえって紛らわしいという意見が多かった。 その為、次回作『デスティニー2』ではチャットがボタン発動のみに戻る事になりキャンプチャットは廃止されたが、後にDS『テンペスト』でキャンプの復活によりキャンプチャットも復活した。 本作からメルディのように特徴的な喋り方をするキャラが増え始めるため、その点を批判される事も多い。 ただし、メルディはメルニクス語混じりの文法で話す今作独自の喋り方であり、決してとってつけた萌え要素の類ではない。プロデューサーの豊田氏は安易な萌えにならないよう注意を払ったとの事。 翻訳機を入手してからもメルニクス語のままで表示されるものは、驚嘆を意味する言葉である。これはセレスティア到達以降、頻繁に見ることからもわかるように、向こうでは一般的に使われている。対して「なんだよぅ」などの独特に訛っているものはメルディ自身のものである。 問題点 バグなど アイテム「デッキブラシ」と「ブッシュベイビー」はコレクター図鑑に記録されてしまうと、次の周から入手出来なくなる。問題なのはこれらのアイテムも称号取得に関係しているので、後述の仕様も相まって 知らずにイベントを起こしてしまうと次の周からは称号コンプリートが不可能になる。 どうしても称号をコンプリートしたい、場合は新規データを作成して1からやり直すしかない。 専用通貨「ジイニ」が2000万程度でオーバーフローする。 ラスボス戦における特殊な演出が発生しない場合がある。 本来ならば「ラスボスの最後の反撃→リッドがそれを跳ね返して本当にトドメ」という流れになるのだが、チャットの「エターナルスロー(*7)」でラスボスにトドメを刺すと、ラスボスの反撃が発生しなくなる。また、4人ともオートで戦闘していても最後の反撃が発生しない。 更にメルディの「デスティニー(*8)」でトドメを刺すと、反撃はされるのだが跳ね返せないと言う状況に陥ってしまう。 ただしエターナルスロー習得のためにはサブイベントをやり込まねばならず、デスティニーも「リアルタイムで30分に一回しか使えない(*9)」という特殊技なので、初回プレイでこれらの現象に遭うプレイヤーはそれほどいないと思われる。 因みにラスボスの技は闇属性のため、一人のキャラの闇耐性を極端に上げておけばほぼ無傷で耐える事ができる。『リバースドール』を装備して全滅を回避することも可能。 まだまだ発展途上なAI AIが良くないため、操作キャラ以外の前衛キャラがあまり役に立たない。 戦闘システムの出来に対して、この頃のAIは未だ発展途上であった。 まず、技の連携をほぼしない。ほとんど防御もしない(*10)。 そのためか、ボス戦では操作キャラ以外の前衛キャラは後ろに待機させてアイテム係りにした方がいいと言われる事もある。 重要人物「レイス」の扱われ方 世界観や、ストーリー上の重要人物であるレイスについてゲーム内でほとんど明かされない。 多くは公式攻略本の設定解説やドラマCDのエピソードで種明かしされる形となっており、ゲームをプレイしただけでは分からない事が非常に多い。 その分攻略本などは読み応え充分なのだが、それ以前に「出し惜しみし過ぎ」という声があり、実際最低限ゲーム本編で取り扱うべきであろう要素も少なからずある。 ドラマCDでも彼の出番やエピソードが大幅に増やされており、第二の主人公と称しても過言ではないほどの存在となっている。 また、メインの6人はいのまた氏の描いたラフ画から正式な一枚絵になったのに対し、レイスだけはずっと初期のラフ画のまま紹介される事がほとんど。 サブキャラの扱いの小ささ サブキャラであるチャット、フォッグの扱いがやや小さい。 「両者ともセレスティア人なのにメルニクス語の看板を読めない」「技の数が少ない(2人とも6つ)」「メンバー入りしているのにイベント時画面にいない」など、もう少しどうにかできたのではないかと思われる部分がある。 ただ、この事自体は『ファンタジア』や『デスティニー』なども同様で、この時代では珍しく無かったのだが、お祭りゲームに登場した際に他のキャラより極端に技が少ないという弊害がでるようになってしまった。 フォローするならば両者とも最強クラスの特技を使えるのでやれることは決して多くはないが弱いということはない、寧ろ 一部特技がブッ壊れている (*11)。 こちらもレイス程ではないが、ドラマCD(本編・後日談共)で大幅に出番が増えている。 詰めの甘い点が目立つ時間経過システム 本作では概要の通りフィールド移動の際に時間経過システムが採用されているのだが、町・ダンジョン内では基本的に夜バージョンのマップが無く、この為かフィールドでは夜になっているのに町に入ると強制的に昼になってしまうおかしな現象が起こってしまった。 また、本作のフィールド画面では任意で夜にする手段が無く、どうしても夜に行動したい場合は待つしかない。 逆に夜から昼にする場合はキャンプを使用すると可能。町・ダンジョンに入って出ても昼になる。どうしてこうなった。 例外的にとある町では夜のマップが存在しているが、システムの甘さから初見では分かりづらいと言わざるを得ないだろう。 その町では宿屋を利用すると任意で夜にする事が可能だが、出ると同じく昼になってしまう。 改善されなかった周回仕様 本作で周回を重ねると特定術技における追加演出やおまけダンジョンの出現などが行われるといったお楽しみ要素が解放される様になったが、PS版『ファンタジア』で批判されていた料理熟練度や獲得称号の次周への引き継ぎが無い点もそのまま引き継がれてしまった。 周回時の追加要素はいずれも魅力的なものであるため、尚更引継ぎ要素が少ないというこの仕様が悔やまれている。 この周回制の問題点は次作『デスティニー2』にてグレードショップの追加によってようやく改善される事になった。 フィールド内の雑魚敵の調整ミス 序盤において、パーティのその時点での強さに対して遭遇するフィールド内の雑魚敵が強すぎるエリアがある。 海を渡ることのできるようになったタイミングで次の目的地へ移動しようとすると、そのエリアを通過しやすい。ここで遭遇する雑魚敵は中盤のパーティレベルで互角に戦えるレベルであり、周りのエリアと比べて頭一つ以上抜けて強い。 そのエリアを回避することは可能であるが、初見ではそんなことはまずわからないため、知らずに通過した際に遭遇し、多くのプレイヤーがここでパーティ全滅を経験したはずだ。 DISK1の終盤の舞台となる島の森にはその時点のレベルではどうやってもほぼ速攻全滅確定かつ逃げることもほぼ不可能な強敵が夜限定で出現することがある(*12)。ストーリー攻略上必ず上陸することになる島で、レベル上げなどで予期せずエンカウントすることも十分あり得る。その森自体は確実に通ることになる場所にはないのが救い。 その他 音量の調整ミス。 本編のボイスが極端に小さい場面があれば、メニュー操作の決定音や氷属性の術の音がやけに大きかったりする。 ゲーム内で音量は調整できるのだが、例えば一部効果音がうるさいからと下げてしまえば他の効果音が聞こえ難くなってしまうので困りもの。 主題歌「flying」も音質が悪く、CDシングル版とはまったく別物になっている。(*13) サビで急に音が大きくなるため、よく聞こえないからとテレビの音量を上げていると心臓に悪い。“聴くに堪えない”という類のものではないが(*14)。 PSP版では若干音声の音量に関して改善された部分がある。主題歌「flying」の音量も改善されてはいるが、もう少し頑張って欲しかったところ。 称号 称号コンプリートはシリーズ恒例だが、この『エターニア』だけ存在する「20時間以内にラスダンに到着」というものや「ラスダン到着時に平均戦闘時間○○以内」がある。これだけなら問題ないが「ディスク1限定のミニゲーム攻略(*15)」「キャンプチャットを200種類以上発生させる(*16)」により達成しづらい上にストーリー途中のミニゲームでテンポよく進めない(*17)。おまけに後述の周回プレーの仕様が前作から改善されなかった関係で折角集めた称号が水の泡に…。 また、本作のおまけダンジョンの一つの出現フラグに「2周目以降に到達」(*18)が存在していたり、特定アイテム獲得及びモンスターの登録条件にも「難易度「ハード」以上で出現する闘技場の隠しキャラクターを撃破」という物も含まれている事から、称号獲得条件の一つの図鑑のコンプリートのハードルも他作と比較して異様に高い。 にもかかわらず、称号をとっても特典はなく、完全な自己満足のやりこみ要素になっている。せめてPS版「ファンタジア」のように称号ごとに説明でもあればまた違ったのだが…。 宿屋の価格はストーリー進行に伴い上昇していくが、過去に利用した場所でも「それまで店員に話しかけた中の最高額」で統一されてしまう。利用しな くとも話しかけた時点で変動してしまうというのが曲者。 本来ならバンエルティア号のパワーアップシーンにムービーが用意されていたのだが、容量の都合でカットされている。 後に『電撃プレイステーションD』のCDに収録され、PSP版では標準で追加されている。 PSP版ではエンディングテーマ「eighteen」が削除されてしまい、「flying」のインストゥメンタルに差し替えられている。 後に発売された『テイルズ オブ ファンタジア -フルボイスエディション-』などでも同じようにエンディング曲が当たり障りないBGMに差し替えられるという事があったので、権利関係の問題があるのかもしれない。 総評 以降のシリーズの基本となった緻密な戦闘システム、完成度の高いシナリオなど現在まで続くテイルズ オブ シリーズの土台を様々な意味で揺るぎないものにした作品であるのは確かである。 また、当初シリーズ最終作として世に送り出された経緯もあってか、初期3作に対しての敬意を込めたファンサービスなどもぬかりなく、粗があれどもそれらも退ける魅力を見せ付けた。 本作以降のテイルズ オブ シリーズ作品は、開発環境の変化とそれに伴う作風の変化により評価が割れており(*19)、それ故に特に古参のファンの中には今作をシリーズ最高傑作と評する者も少なくない。 無論、好みの問題もあるが、トータルバランスは今なおシリーズでも一二を争うといってもいいほどの屈指の完成度であり、シナリオ・システム共に癖も少ないため、シリーズ及びRPG初心者にもお薦め出来る。 その後PSPに移植された時も大きな追加要素も無いベタ移植でハード発売初期でありながらも最終的には40万本も出荷、『エターニア』の変わらぬ根強い人気をしらしめた。 PS後期のディスク三枚組だった作品を劣化なく一枚のUMDに収めきり、読み込み時間の更なる短縮化など、同社発売のPSPロンチ『リッジレーサーズ』と共に発売して間もなかったPSPのベンチマークソフトとして機能させた。 以後、リメイクも含めて関連作が発売されなくなったものの、それでも何らかの形で新たな技術を盛り込んだリメイクを望む者も今も絶えないことからも、ユーザーからの信頼は今も不動のものである。 本作に興味を持った方は、PS版とこのPSP版では内容の差異が殆ど無い為、ディスクの管理やロード時間などの面が改善されているこのPSP版を手に取る事をオススメする。 余談 「ダオス」と「ゼクンドゥス」 時の大晶霊「ゼクンドゥス」は、見ればわかるとおり『ファンタジア』のダオスがモデルである。 これは発売半年前に亡くなった、ダオスを演じた故・塩沢兼人氏への追悼であると噂されており、声はダオスのものを流用している。 ゼクンドゥスのHPを一定以下にしてから、晶術「インディグネイション」を使用すると、『ファンタジア』の冒頭シーンが再現される。 この時メルディはインディグネイションの発音は専用のものが用意されているがキールの場合は普段と同じである。だがサウンドテストには特別verもあるため設定ミスの可能性もある。 完全に秘匿された「秘」奥義 本作の隠し秘奥義「ブルーアース」は、存在が徹底的に秘匿されていた事で有名。ゲーム内で存在や方法が示唆される事が当然無く、発動条件がかなり難しく設定されており、なんと攻略本にすら載っていない。 その存在はプレイヤーによるROM解析で発見された。それから存在が知れ渡った事から、正に「秘」奥義と言うに相応しいだろう。 また、発動方法の解析に至っては更に混迷を極めた。前作『ファンタジア(PS)』『デスティニー(PS)』共に内部の未公開データやそれを無理やり引っ張り出すバグ技(*20)の宝庫であった事や、本作においてもサウンドテストに平然と未使用ボイスが載せてあるといった要素もあり、それらは「没になった技が残っていたのだろう」と判断されていたのである。発動条件そのものが、攻略本に記載されている別の隠し要素と重複しており、どちらか一方しか使えないという点も発見の遅さを促進した。発売から一年以上経った時点でとある攻略サイトの掲示板に投稿された書き込みが元となり、改造やバグ、あるいはROMぶっこ抜きなどの危険な手段の必要がなく任意に発動可能であるという解析がプレイヤーの努力によって行われた。ROM解析が必要になるほどの隠し要素はテイルズ オブ シリーズではこれだけといっても過言ではなく、また当時は攻略本文化が一般的だった時代であり、メーカー側が情報を出版社にも提供していたはずであるにもかかわらず一切の記載がない完全なプレイヤーサイド発祥の裏技という点を見ても中々の珍事である。 発動条件が厳しい分、威力や効果は極めて高く、エフェクトもその美麗さには息を飲む。PSの底力を感じさせる((加えて、その戦闘のみ勝利時にEXPが+10万もされるというとんでもないオマケがある。 後に『テイルズ オブ リバース』でも同名の秘奥義が採用されたが、こちらは2Pプレイで交互にコマンド入力を必要とするため、本作以上の難易度となっている。 2024年6月5日にテイルズオブザレイズ公式アカウントより 実に24年ぶり に新たな裏技がソースコード と共に公開された。 内容はウィンドウ設定をある数値にすると戦闘中にクィッキーの金色が変化するというもの。まだ新たな裏技が隠されていたのも驚きだが今まで隠れていた物を公式自ら突発的に公開したという意味でも珍事。PS版のみというアナウンスだったがPSP版でも再現可能。 実はシリーズ初のテレビアニメ化 本作はシリーズで初めてTVアニメ化された作品(2001年1月~3月)である。WOWOWにて放送されていた。制作はIG子会社のジーベック。 全12話で原作曲のアレンジやオリジナルキャラ(原作に伏線はあったが…)の登場もあるが、言ってしまえば可もなく不可もなく「普通」の出来である(*21)。 もともと意図してアニメ化された物であり、原作のネタバレを防ぐためオリジナルストーリーである。オリジナルキャラの声優は林原めぐみ氏や堀江由衣氏が、主題歌は奥井雅美氏が担当していた。 しかし絵柄がかけ離れていたため多数の原作ファンからは良い評価は得られていない。そもそも宣伝の少なさからアニメ版があったこと自体知らない人も少なくない。この反省があったかどうかは不明だが、他のシリーズ作品のアニメ化は大々的なプロモーションをしている。 特技の再現度がイマイチで掌底破系が波動拳の如くエネルギー弾が飛んでいったり裂空斬と叫びながらモーションが完全に突きだったりしていた。一方で召喚されたイフリートが「こいつは火属性だ!俺の炎は役に立たん!」と即帰還したりとゲームルールにのっとっていたりする。(*22) ちなみに、アニメ最終話では「笑顔で」セレスティアに向かう4人がラストに描かれる。ゲームのストーリー上笑顔になれるはずもないのだが…(*23)。 New Space Order 本作で使われたメルニクス語だが、お蔵入りとなった『UGSFシリーズ』のRTS『New Space Order』の勢力の一つ「神聖宗教国」で使われていた。なお、神聖宗教国の正式名称は「セレスティア・ティアン・ファーウス」であり、この世界のセレスティアと同一存在らしい。 『New Space Order』は本作から大分未来の世界で、この時代では既にインフェリアは滅んでしまったとの事。 前述の神聖宗教国は生物兵器のような形状をしたユニットが特徴の勢力であったが、なんとその中にゾルギア(*24)にそっくりなユニット(名称:神罰要塞)も存在していた。ユニット説明文によれば「過去の大戦で7つ生み出された生物兵器(つまりゾルギア)のコピー」であると記されている(*25)。なんちゅう物を作ったんだ、この世界の人間は… もしも正式にリリースされていた場合、本作が『UGSFシリーズ』に組み込まれていたかもしれないと言うブッ飛んだ事になっていただろう。 またバンナムがかつて運営していたソシャゲ「しんぐんデストロ~イ!」にも、神聖宗教国の関係者が登場しており「セスティオン・クレーメル」と言う人型戦闘兵器を扱えると言う設定もあった(*26)。なおクレーメル・ケイジとの関連性は不明。 その他の背後事情 PS3版『テイルズ オブ ヴェスペリア』の追加キャラクター「パティ」に関するスタッフのコメントに「テイルズ初の海賊キャラ」というものがあり、本作の海賊キャラ「チャット」が忘れ去られている、というか無かったことにされている。どういうことだ。 ヒロインであるファラが『テイルズ オブ バーサス』に出演したが、『テイルズ オブ ヴェスペリア』のユーリを持ち上げるための改悪をされたり、原作を無視してユーリと「くっついた」ように取ることのできるエンディングや、主人公であるリッドがプレイヤーキャラとして参戦できなかった事は物議を醸している。 直接ゲームに関する問題ではないのでこちらへ記述するが、本作のサウンドトラックは『デスティニー』同様 前世代ハード並の音源である 。一応アレンジアルバムが発売しているが、その肉付けも癖が強く(かつマイナーなため)あまりフォローになっていない。 その人気もあってか、MMORPGとして『テイルズ オブ エターニア オンライン』も発売されたが…